映画『TRUTHS: A STREAM』が
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2月19日(土)夕方5:00から、ベルリン・ツォー駅近くのサボイホテルで、第11回のヴォルフガング シュタウテ賞(11th Wolfgang Staudte Prize 2000)の受賞式が、各国の映画関係者、プレス、映画祭のスタッフが多く集まる中、開催された。
初めに、フォーラム部門のディレクターであるグレゴール氏が壇上に上がり、スピーチが行われ、次に、審査員の紹介と同賞の説明が行われた。本年度の審査は、イルム・ヘルマン(女優/ドイツ)、ダニエル・シュミット(映画監督/スイス) 、ジョバンニ・スパグノレッティ(ピサロ映画祭ディレクター/イタリア)であった。クロアチアのヴィンコ・ブレサン監督の「マーシャル / Marsal」が、ヴォルフガング シュタウテ賞を授与され、その後、ヴォルフガング シュタウテ賞・特別賞に槌橋雅博監督の「TRUTHS: A STREAM」の授与があった。 槌橋監督は、壇上に上がり、「私のような映画業界に無縁の、普通の人間が、多くの友人やボランティアスタッフたちや、それに役者やカメラマンなどの熱意あるプロフェッショナルたちの助けをかりて、5年の歳月がかかりましたが、なんとか作品を完成させることができました。この作品は長すぎて、難しすぎる作品だと決めつけられていて上映するチャンスを全く与えられておらず、このまま、世界中から葬り去られてしまって、私たちは皆、この先、生き延びることが出来ないのではないかと危惧していましたが、このベルリン国際映画祭に招待して頂き、しかもこのような名誉ある賞を頂くことが出来て、やっと生き続けるチャンスを得ることが出来たと思います。私たちと、この映画に生を与えてくれたグレゴール氏と全てのフォーラムスタッフの方々、ヴォルフガング・シュタウテ賞の審査員の方々、ここにいらして下さった皆さんに心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。(後略)」 |
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また、イルム・ヘルマンは、主演の山下葉子に対し、「静かな演技が良かった。感動したわ。」と、賞賛していた。
ドイツのR・W・ファスビンダー監督の映画作品に多く出演している世界的女優のイルム・ヘルマンに賞賛され、山下葉子も女優として大きな喜びであり、今後の励みになると語っていた。助演の中江絵美も、D・シュミット監督や多くの映画関係者に囲まれ、賞賛の言葉を受け、役者としての責任を再認識したとのことだった。 |
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映画という一つの媒体を通じて、こんなにも多くの人々と共鳴し合う事が出来るということの確認と、また今後の行うべきことの確信が見えた一夜であった。 |
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ヴォルフガング シュタウテ賞( Wolfgang
Staudte Prize ) ヴォルフガング シュタウテ賞は、ベルリン国際映画祭・インターナショナル・フォーラム部門の全出品作品から選出される賞で、芸術的、先駆的、社会批判性をもった作品を製作する才能ある有望な監督に贈られるものである。同賞は、ドイツの偉大な映画監督であるW・シュタウテ(1900-1982) の栄誉を記念し、その名を冠した賞であり、「アソシエーション・フォー・フィルム&テレビジョン・ライツ」( GWFF) という組織によって運営されている。 (2000年第50回ベルリン国際映画祭・第30回インターナショナル・フォーラム パンフレットより抜粋) |
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